このブログをずっとお読みの方はもうご存知でしょうが、コロナ禍のおかげでオンラインセミナー真っ盛りと言っていい時代となっています。私は毎日セミナー視聴の連続で、知らぬうちにどんどん時間が過ぎて行く様な状況ですが、今回のブログはその中から、日常的にも割とよく遭遇する『皮膚病』や『外耳炎』のトピックをいくつか上げてみたいと思っています。最初は『犬の食物アレルギー』による皮膚病についてです。

 

 

写真と本文は全く関係ないけど、最近面白いインスタントドリップ式珈琲見つけました。温泉ものはあちこち旅行気分で時折買うけど、コーヒーでもこの様な物が出てるとは知りませんでした。しばらくは毎朝のセミナー視聴の良きお供になりそうです。

 

 

なお今回の先生はユーモア有るというかウイットに飛んでると言うか、非常に分かりやすくて我々を飽きさせない内容とトークで楽しみながら視聴出来ました。なお取り上げた画像は、例によって近いうちに削除予定ですのでどうかよろしくお願い致します。

 

 

⬇︎ 皮膚科専門医なので、他院からも色々紹介されて来るそうです。

⬇︎ 痒みを伴う皮膚病は、大きく分けて外的要因(細菌やウイルス、ノミやダニ等の感染症)と内的要因(ストレスやアレルギーとアトピー等)があるわけですが、既に食事性アレルギーという診断がある程度ハッキリしてるなら当然フード変更は王道ですが、、。

⬇︎ ちなみにアレルギー性皮膚疾患のうち、『約3割程度』が食事性もしくは食事に反応すると昔から言われてます。検査したから、あとはそれらを省いた食事にすれば大丈夫よね?と誰もが思うかと思います。アレルギー検査に関してここで取り上げるのはこちらの先生が三人目かと思うけど、どちらの先生も太鼓判押してアレルギー検査を勧めてるわけでもないという点がミソでしょうか。ただオーナーさんにしてみれば、検査結果が数値や強弱で陽性反応出てくれば大いに食事療法の励みになるのは間違いないと思います。

⬇︎ 皮膚病のワンちゃん抱えてるオーナーさんならおそらく誰もが、お薬でも食事療法でも始める前は「これで絶対治る!」と思うと思います。

⬇︎ 私もオーナーさんには、食事療法の場合最低1ヶ月、一応2ヶ月続けてからの判断です!とお伝えしています。

⬇︎ 私も昔経験ありますが、驚くほど良くなる子も実際います。

 

⬇︎まだこれは途中経過の写真ですが、我々から見ると治療前に比べてかなり発毛してて「良くなった」ですが、オーナーさんからすると「まだまだ全然毛は生えて来ないし痒みもあるし、、」と隔たりを感じる時あります。こういうの実はかなりよくある事で、我々とオーナーさんの目標地点や最終ゴールのズレが有ると往往にしてこうなります。食物アレルギーに限らないけど、皮膚病の程度が酷ければ酷いほど完全なるゴール(完治)は困難な場合も多く、痒みや赤みといった症状が少なくとも半分以上軽減されたら一応成果あり(成功)とも言われます。ここら辺はオーナーさんの許容度の問題も絡むのでなかなか難しい面があります。

⬇︎ これも実はよくアルアルです。ちょっと前までウチにはトイプードル居たけど、私がバナナ食べてると物欲しそうにやって来て、うるうるした瞳でジッと見つめられるとついつい、、でした(内緒です💦)

⬇︎ これらの画像アップするのを本当は少しためらいましたが、非常にインパクトあって分かりやすいので載せてみました。食物アレルギーは基本的にアレルギーの元になりうる肉や魚や穀物など多くの種類を一つ一つ除去しながら検証していくわけですが、決められたもの以外の物は、たとえほんの少々であろうとも一才禁じられています。よくオーナーさんから聞くのは、「うちのお爺さんが、、」とか「子供の食卓の下で落ちるの待ち構えてて、、」などなど。裏切り者のユダ扱いはちょっとどうかと思いますが、本当にこれも食事療法アルアルだと思います。

⬇︎ 病院にお連れになるのはお父さんかお母さんが多く、来院されない方はどうしても『又聞き」になるわけですので、食事療法がいかに大事でどの様にして行うかなどの重要さが理解されにくいかと思います。コロナ禍もあるけど病院に家族総出でというのも無理あるので、どうしても来院された方にご家族の説得をお願いするしか手はありません。

⬇︎ 皮膚病はオーナーさんにもハッキリ成果が見える部分だけに、なかなか予想通り治っていってくれないと頭を抱え込みたくなるのも分かります。特に食物アレルギーはほんのちょっとでも『ダメなものはダメ』の世界(治療法)なので、ひたすらコレはもう皆さんに理解して頂くより方法がないところが辛いです。

⬇︎ 「おやつをあげたい」というご要望は結構ある様です。ある種の食事療法においてはソレ向けのおやつが病院用で出てる物もありますが、食物アレルギーにおいては原因の元である成分が混じってなければ良いわけで、意外と選択肢は多いかもしれません。講師の先生の所はさすが皮膚科を標榜する所だけに、各種取り揃えてるようで少しびっくりしてしまいました。今後の参考にさせて頂こうと思っています。

⬇︎ これが更に大きい難関かもしれません。以上を全てクリアして、食物アレルギー診断の為に頑張ってもらうのは約2ヶ月間です。勿論診断ついたら次はそれを『継続』という最終難関が待ち受けているわけで、ワンちゃんにもオーナーさんにも大いなる試練かもしれません。ただ人の方でも今は色んなアレルギーの方がいらっしゃるのも事実で、皆さん日頃色々気をつけて生活なさってる様です。可能な範囲でもいいのでぜひ『食事療法』を継続して頂けたらと思います。

 

⬇︎ 花粉やハウスダストや植物と言ったアレルギーの場合、季節によって程度が結構変動する子います。食物アレルギーは基本的に季節による変化はあまりないはずですが、季節による動物の体調変化によっては起こり得るかと思います。それにしてもこちらの写真、、私も含めて日頃長期休暇を取りづらい職業の願望を表してる様で思わず笑ってしまいました。

⬇︎ 大昔、バブリーな時代の少し後に訪れたモルジブのファンアイランドリゾート(ネットから拝借)。青い空と遠浅のエメラルドグリーンの海と白い砂浜、南国のイメージそのまんまですね。コロナ禍収束したら、いつか未踏の地『沖縄』に今度は行ってみたいものです。仙台の旅ユーチューバーが、仙台空港発一泊2日沖縄弾丸ツアーをアップしてて興味深かったです。

 

 

 

ところで今後取り上げようかと思ってるテーマは、日常的に割と多く診察する『皮膚病』と『外耳炎』についてですが、日本で循環器(心臓疾患)の第一人者と言っても過言ではない先生が今回、『たった横一枚のレントゲン写真のみで心臓を評価する』という内容のユニークな講演をなされてるので、内容が専門的過ぎてお伝えしにくいですが可能であれば近いうちに取り上げてみようかと思っています。他にはこれも最近割とよく診る、『糖尿病』や『甲状腺機能障害』、おさらいで『猫のアトピー症候群』なども再度取り上げて深掘りしてみたいと思います。