米 写真と本文は全く関係ありません。

 

 

今回は先日も処置行いましたが、数十年前に比べて格段に多くなった「歯に関する処置」についてお話ししようと思います。

昔に比べて小型犬も多くなり、食事も各種ウエットフードや豊富で美味しいオヤツも沢山市販されてる影響か、歯石の付き具合が以前より増してる感じです。

 

 

⬇︎ 超音波スケーラーという機械を用いて、全身麻酔下で水を流しながら超音波によって歯石を砕いて取り除いていきます。人間と違って、凄まじいまでに歯石がガッツリ付いてる子も多く、抜歯等も含めると数十分程度の処置になります。

⬇︎ 歯石を取った後はポリッシングして磨いていきます。

 

 

⬇︎ 皆さん「歯」の問題で来院される理由は色々でしょうが、口臭が気になるのと目の下が腫れて、、というケースは多いです。目の下が腫れる原因のほとんどは、上臼歯(上の奥歯)の歯根膜炎で歯の根っこ部分に問題あるからですが、人間の様に治療が無麻酔で行えるわけでもなく、通常は残念ながら「抜歯」という処置になってしまいます。

 

⬇︎ 現実的に病院としてのご提案は、以下の様な感じになります。一般的に年齢が13歳未満(13歳以上から高齢)で、尚且つ極度の肥満や心臓疾患や持病等無ければ積極的に処置を行なうのが良いとされています。当院での過去最高齢は16歳のワンちゃんでした。

 

⬇︎ 歯石除去の際しばしば抜歯が必要な時有ります。通常は歯のグラつき具合で判断してますが、たまに欠けたり割れたりして抜歯に至るケースもたしかに有ります。

 

⬇︎ オーナーさんから歯をそんなに抜いて大丈夫かという質問をよく受けます。歯(特に犬歯)の有る無しは野生の世界では命に関わる大問題ですが、抜歯に至る子のほぼ100%が完全室内飼いの現代ではあまり大きい問題になりません。勿論ガムや硬いドライフードをガリガリは出来なくなるでしょうが、日常生活上不便になる様な事は無いはずです。

それより歯石やグラつき激しい歯は細菌感染の温床となり、心臓や腎臓に及ぼす影響も大きいので可能な限り積極的に処置すべきであるとされています。

⬇︎ 歯を抜くのも残すのもそれぞれメリットデメリットはあるので、ケースバイケースで私は対応しています。

 

 

⬇︎ 抜歯しても感謝されない、、事前に抜歯に関しては十分ご説明してるつもりですが、ひょっとしたら当院でも?と少々考えてしまいました。

 

⬇︎ 歯が残っている限り、何のアフターケアもしなければ又すぐに歯石は付いて口臭もしてきます。

抜歯で要注意なのは、子犬の乳歯遺残や高齢の子の下の前歯の抜歯処置です。下顎は前側中央で骨が左右からくっつく様に出来ており、交通事故なんかでも猫は割と簡単に分離骨折してしまいます。

 

 

健康で歯もしっかりケアー出来ていれば、我々も美味しく食べられますよね。口臭のみならず、最近何か食べるの遅いとかこぼすとか食べ方がおかしいかな?と思われるようでしたら、是非一度ご相談なさってみてください。

 

私はそんなに今現在歯が悪い方ではないけど、どちらかというと柔らかくて食べやすい物が好みになってしまいました。本当は噛む力を鍛えて健康でいられる為には、咀嚼回数増える様な食生活が望ましいでしょうけど。

 

河辺

保戸野

仁賀保

羽後町

広面

 

 

 

 

久しぶりに今日は息子と昼めし食べに行き、ついでに私は映画も観て来ました。⬇︎『愛の数だけ秘密がある編』だそうで、愛と嫉妬と欲望が絡み合うストーリーです。途中から犯人が誰か思い出したけど、それでも面白くてラストシーン近くでは少しウルっと来てしまいました。原作は1937年刊行らしいけど、こんなのが今から80年以上も前に作られた事に驚くばかり。さすが「ミステリーの女王」とも言われるアガサクリスティです。エジプト旅行したくなる様な映画でもありました。

幕間(マクアイ)の予告編によると今年も観たいのばかりで本当に楽しみです。