狂犬病集合注射2
2025年4月22日
引き続き狂犬病集合注射に関する話題です。実は秋田市保健所での集合注射時に、一緒に行ってた若い獣医さんが左手首を噛まれるという事案が発生してしまいました。噛んだ犬は中型犬で見るからに「ガウガウッ!」っていってる、もういかにもこれは、、という感じのワンコでした。飼い主でさえ怖くてまともに抑えられない勿論抱っこなんて論外、さて皆さんならこういう場面でどうするのがベストと思われますか?
狂犬病注射は法的義務がありこういうワンコであればある程当然打たなくてはいけない訳ですが、我々獣医師も飼い主に噛まれてでも押さえてとか、あるいは我々が噛まれてでも死に物狂いで打つという訳にもいかないわけです。その後の注射業務や、自身の病院での診察や特に手術に大いに差し障りあるのは間違いないからです。
過去には首の辺り噛まれて病院通いされた先生もいたそうですし、私自身も何度手や脚を噛まれた事か、、ちなみに本当に大昔の話だけど、「だってそれが獣医さんの仕事でしょ?」という様な事を言われた経験あります💦

心配そうに噛まれた先生を遠くから見守っていた飼い主のご夫婦に、「来年からは口輪してくるなり、かかりつけ動物病院で打ってもらうように」と促してはおいたけど、飼い主さんも茫然自失状態なのか無言で立ち去って行かれました。はたしてあのワンコ来年はどうなるのか本当にちょっと心配です。
我々もだけど一度でも嫌な思い痛い思いした病院や歯医者さんに苦手意識芽生えちゃうのと同様、犬にしたって無理やりリードで首輪ごとフェンスにググッと引っ張られて注射打たれでもしたら、そりゃもう本人(本犬)も益々年々嫌がるし死に物狂いで抵抗するわけで、、子供の躾同様、いやそれ以上に多分難しい問題かもしれません💦