前回のブログでお詫びした様に、今現在FIPウイルスを検出するPCR検査が別の検査会社にてありました。ただし血液検査で簡単確実に、、というわけでもなく、提出条件も色々あって予想してたよりは厄介な感じです。ただ少し前までは「抗体価を2回調べて、、」などと言ってたのが、今やPCR検査がFIP診断には非常に重要というわけですね。
考えてみれば2回も抗体価調べてから治療じゃそもそも遅過ぎるわけで、昔はほぼ100%不治の病(特に胸水・腹水のウエットタイプ)という病気だったのでやむを得なかったけど、今やFIPは治る可能性も少なくない時代になろうとしてます。そのためにもまずは確実に、FIPによる症状かどうかを診断出来ないと始まらないですよね。

⬇︎ 検査会社のHPによると、提出検体は以下のような条件があります。
① 体液(胸水・腹水)
② 組織(病変の存在が疑われる臓器やリンパ節・大網・脾臓・腸間膜リンパ節)
となってて、便は不可、血液(末梢血)はウイルス量が少ないため検出頻度も低いとなっています。💦
医療関係者の方ならお分かりだと思うけど、これドライタイプのFIPの場合は結構ハードル高いです。血液と糞便で検査出来るとオーナーさんにも猫にもメリットあるし、診察もスムーズに進んで我々も大いに助かるんですけどね。。

さて実際診断となるとウエットタイプならまだしもドライタイプの場合、今回こちらのPCR検査が陰性だと本当にFIPかどうかはトータル的に症状や経過と照らし合わせながら判断せざるを得ません。
一般的には「発熱、血清蛋白の異常、炎症反応高値」などもよく見られるので、特に若い猫ちゃんで「なんか食欲元気無くふらふらする、軟便・下痢がなかなか治らない」など続くようなら1回は調べてみた方が良いかと思います。
さてところで前回話題に出た下痢パネル検査だけど、もし万一コロナウイルス見つかったらどうするか?という問題です。このコロナウイルスがFIPかどうかは判断難しく、やはり他の症状や血液検査やレントゲン(胸部・腹部)等で診断するしかない現状です。

勿論コロナ治療薬でタタクのもありだしそれで下痢治るならオッケーですが、あるデータ(800件以上)では子猫の時期腸内からコロナウイルス発見された場合でも、将来的なFIP発症率には思った程大きい違いはなかったそうです。又耐性・変異ウイルスの発現可能性も一部で指摘されてます。
ただそうは言っても現実いつFIPに突然変異するかビクビク一緒に暮らすくらいなら、やはりオーナーさんなら治療してあげたいと思うのは人情ですよね。ストレスが発症要因に大きく関わるとなったら、それだけで発症してしまったオーナーさんは悩んじゃうかもですし、多分私でもやります💦


