涙焼け(流涙症)
2020年1月31日
最近、目の病気で来院される子が多くなって来ています。
病名としては結膜炎や角膜炎や白内障、時々緑内障という難病の子もいるのですが、その話しは又後日にしたいと思います。本日のテーマは割と多くみられる、いわゆる「涙やけ」についてです。
この子はどうしていつも泣いてるのかしら?悲しいのかしら?などと思った事はないでしょうか?
一説には、悲しくて涙を流して泣くのは人間だけだそうで、動物の場合は態度(尻尾をふりふりしたり走り回ったりという行動)でそういう感情を示すのだそうです。
いずれにせよ、重症化すると⬇︎の写真の様な状態になるのですが、この状態を俗に「涙やけ」と呼んでいます。
原因は涙が溢れて来ていつも毛が濡れてるからなんですが、いくつかの要因があり、① 先天的に涙の分泌が多い ② 逆さまつ毛や抜け毛とかが常に眼を刺激している。⓷目から鼻に抜ける細い管(鼻涙管)の炎症や目詰まり
などですが、⓷の鼻涙管のつまりが実は1番多く、目薬や内服薬で炎症を鎮めてあげればある程度は良くなりますが、なかなか再発する事無く完全完治する子は少ないようです。
あまりに重症化している子には、全身麻酔をかけて⬇︎の様に生理食塩水や抗生剤入りの洗浄液で洗い流してあげる方法もありますが、これでもなかなか完治しない子もおりますの美観上困ったものです。又若齢の子は処置しにくかったりと難しいケースもあります。
最近、秋田もずっと雨続きですね。本来なら雪でしょうが、、