今日は『膀胱結石』についてのお話です。

 

最近というかここ数年、犬も猫も泌尿器系特に結石による症状が多くなって来たように思います。単純な『膀胱炎』の場合も勿論あるけど、以前にも増して『尿路結石』の割合が増えて来てる感じです。原因として『不妊手術』『運動不足』『肥満」『ドライフード』『完全室内飼い』他にはストレスなども言われてはいるけど、どれもコレというものでもなく色んな要因が重なってるかと思います。

ちなみに結石で来院する猫の大半は『完全室内飼い』です。まあ多くの猫が今は室内飼いなので当然と言えば当然ですけど。一連の流れとしては以下のような感じです。

 

外出が多い➡︎水を沢山飲む➡︎マーキングや排尿量が多くなる➡︎常に膀胱が空に近い➡︎結石が排出されて形成されにくい。

 

外出が多い➡︎運動量が多くなる➡︎筋肉中の乳酸が増える➡︎体が酸性に傾く➡︎結石成分の多くを占める『ストルバイト』の減少をもたらす。

 

ドライフード➡︎ウエットフードに比べて水分摂取量が少ない➡︎尿量が少ない➡︎膀胱内に結石成分が長く残る。

 

主に以上の様な事が考えられていますが、結石は体が『酸性』あるいは『アルカリ性』に傾きすぎると出来やすい事が分かっているので、治療のポイントは体の酸性アルカリ性のバランスを整えていかに『中性』に持っていくかが問われています。

 

この病気で通院された方にはもうお分かりでしょうが、1番手っ取り早いのは専用の病院食で毎日地道に(処方食で)食事療法する事です。昔から有った病気ではあるけど、食事は各社色々工夫して出揃って来てるけど基本的にはこの食事療法に尽きる様です。食事に関しては長くなるので、機会あったら又お話ししたいと思います。

 

 

⬇︎ 驚くほど綺麗に見える膀胱結石の『結晶』です.これが結石の構成成分になります.

⬇︎ レントゲン上(青い丸内が膀胱)は写っていません.基本的にはレントゲンで確認出来ない大きさの物は手術の必要なく、尿道内に詰まる事さえなければ内科療法が主体となります.

 

⬇︎ 当院では出来るだけモニターに写して、オーナーさんにも一緒に確認して頂いてます.

 

 

 

 

今日は涼しかったけど、昨日はなんと全国ニュースになるくらい『横手市』は暑かったんですね.

⬇︎ 夏が来ると毎年聴きたくなってしまう曲ばかり.YouTubeコメント欄見るとハワイのシェラトンワイキキビーチの所みたいです.ピッタリな場所ですね.ふと飯島直子さんはどうしてるのかなとググってしまいました💦