9月になってしまいました。今年も残り4ヶ月。月日の経つのが加速度的に早く感じる今日この頃です。学生時代は時間も体力も健康もあまり気にする事なく過ごしていたのが、いつの間にか有意義な時間の過ごし方なども真面目に考える様になりました。昔から来られているオーナーさんはご存知かもしれないけど、最初は祝日も含めてほぼ年中無休に近い診療時間でした。ただ気力体力の充実感無しの診察や(特に)手術は無理あるのと、スタッフの働き方改革や昨今のコロナ対策もあって現在の診療時間に落ち着いています。最近は動物病院の数も増え休診日もそれぞれズレているのであまり皆さんお困りでもないようですが、ご迷惑お掛けして申し訳ありませんが今後ともどうかよろしくお願いします。
さて今回は猫の問題行動の『爪とぎ編』です。これもトイレやスプレー行為と同じ位、多くの猫好きの皆さんにとって悩ましいものではないでしょうか?
お気に入りの家具と廊下や柱の壁クロスが日々ボロボロになって行くのに最初はショックと物悲しさでいっぱいで、色々爪とぎを交換してみたり置く場所変えてみたりするもあまり効果なく、、いつしか段々慣れてしまって諦めと悟りの境地に至ります。たとえ獣医師であっても、これだけは猫オーナーだけが味わえる特別な体験だなと言い聞かせてみる私です。
⬇︎爪とぎでボロボロなった我が家の洗面所の柱。子供の身長の成長記録でしばらく保存状態だったけど、すっかり大きくなって用済みなったので数年前に張り替えました。腰高辺りまで台所用のツルツルしたプラスチック素材?にしたら登って行けなくなって上部は綺麗です。ただ下の方をよく見ると、頬こすりマーキングのせいで一部黒くなってるのが分かるかと思います。他にも廊下の角の一部はクロス禿げてたり黒ずんでたり(普通に拭いても取れません)、頬こすりも爪とぎに負けず劣らず悩ましいですね。それにしても猫の身体能力の高さには本当に驚くばかり。
⬇︎東◯インテリアで購入したお気に入りの籐製ソファセットは、驚くほど短期間で見事にボロボロにされ廃棄処分に。残ったのは足置き台?みたいな物で、時々ここで爪とぎや頬を擦り付けるマーキング仕草をやってます。籐製の家具は爪とぎにもってこいな感じなので、いっそのこと置いておいた方が他の被害少なくなっていいかもしれません。
⬇︎同じくボロボロにされてしまったダイニングチェア。これも次男猫のお気に入り。キリがない気がして今のところ買い換える気になれません。
⬇︎猫は何故爪を研ぐのか?ですが、大きく分けて「爪の管理」と「マーキング」の意味合いがあります。イメージ的には爪を鋭くするためと思いがちだけど、他にも古くなった爪を剥いで新しいのにしたり、足裏の肉球から匂い物質出したりして自分のテリトリーを主張するマーキング的意味合いあります。
⬇︎ 爪とぎの道具というか対象物には好みあって、素材や置く場所を変えたりの試行錯誤です。ちなみにこれは猫の習性というか本能的なもので叱っても無駄なので、ココでして良いんだよと場所決めして遊び感覚で覚えてもらうのが理想的。とは言うものの、我が家は2匹という事もあるけどあちこちの場所で爪とぎや頬こすりして、加えて高齢猫もいるため結構ボロボロよれよれのリビングや廊下になってます💦
⬇︎背伸びしながら爪とぎする仕草の次男猫。リラックス効果やストレス解消の意味合いも有るかもしれません。実はですが、この子のあまりの爪とぎ攻撃に思い悩み、数年前に前足左右8本のみ爪を抜く手術を行いました。全身麻酔下で爪の根本の少し奥からバサッと切り落とし、電気メスで止血した後消毒と包帯巻いて終わりなんですが、この手術動物愛護の観点から少し議論あるものの都会では意外と行われてる様です。私は数十年ぶりにやったせいか、えぐる深さが不十分だったために2本再生してきてしまいました💦
たとえコロナ収束しても決して行く事などないであろうドバイ、というか海外旅行。言葉の壁とチップで悩むのは煩わしく、やっぱり日本語通じる国内旅行が私は1番リラックス出来て安心旅行です。せめてYouTubeで楽しみます。