最近治療してて思うのは、猫の来院頭数が増えるにつれ「心臓病」と「膵炎」の発生頻度が高まってる事です。多分正確には、以前からもあったものが、検査によって診断比率が上がってるというのが正しいのかもしれません。

 

 

⬇︎ エアコン効いてる(風があたる)テーブルで気持ち良さげな我が家のピックちゃん。健康であれば自分で体温調節するので問題ないけど、闘病中の場合は低体温症のリスクも上がるので要注意です。

 

 

猫の心臓病に関しては以前も取り上げてるので、こちら⬇︎

猫の心臓病

猫の心臓病(予防と症状)

猫の心臓病(治療)

猫の心臓病(あとがき)

をご参照頂くとして、今回は「猫の膵炎」がテーマとなります。

 

 

 

 

猫の膵炎で難しいのは、人や犬のように必ずしも「肥満」や「暴飲暴食」「コレステロールや中性脂肪の異常」がみられない事で、その原因もまた多くが不明となってる事です。

 

腎臓や肝臓や消化器疾患伴うケースもあるけど、そもそも無症状だけど検査上引っ掛かって確認出来たというケースも有るので、基本的には疑わしければ或いは疑わしくなくても検査していかないと分からない病気なので厄介です。

 

 

⬇︎ 海外の研究報告では、組織学的検査で67%の子で膵炎が発見されており、想像以上に実は膵炎が多いのではないかと推測されています。特に急性膵炎であれば「食欲・元気消失」「嘔吐や軟便・下痢」などの症状も出るけど、慢性膵炎だと「何か元気ない・動きが鈍い」とかフワッとした症状なので見過ごされがちになるかもしれません。

 

 

当院では一般的な血液検査の「アミラーゼ」「リパーゼ」に加え、疑わしければ更に検査キットを用いて最終判断しています。意外とこれも引っ掛かってしまう子もいたりするけど、無症状であれば基本的には飲み薬で様子見して定期的に検査で確認する流れになっています。

 

治療として「水分補給の輸液」「吐き気や下痢の治療」等の対処療法の他、当院では「犬用の膵炎注射薬」なども同時に行ったりしています。多くは反応として悪くないけど、年齢や持病の有無や合併症の程度によっては深刻な事態になるケースも有るので油断ならない病気なのは間違いありません。