前回フィラリアについてお話ししましたが、時々予防薬をやってるにもかかわらず、血液検査で感染が確認されてしまうワンちゃんが実はいます。
原因は幾つかありますが、、
①まず基本的に、体重に見合った予防薬でないと全く意味がありません。
②次に、飲ませたつもりが実はすぐに嘔吐してしまった場合(薬の成分吸収が悪い)。
③そしてこれが一番多いですが、年間予防回数が少な過ぎる(短過ぎる)場合です。結構このケースは本当に多くて、他院で10月までの分しか処方されてなく(蚊の発生終息と同時もしくは以前に終わってしまう)、オーナーさんも病院から何の説明も無いのでそれで良しと勘違いされてしまうというものです。
さて一旦感染してしまったらどうなるのだろう?と皆さん疑問に思うのではないでしょうか?お腹(腸)じゃなく心臓に寄生する寄生中なので、話は簡単ではありません。
私は昔、年間10数件は毎年摘出手術をやってましたが、手術をやるにも特定の症状と条件が必要であり、闇雲にやっても上手くいきません。死亡率もそれなりのリスキーな手術です。
今現在ではあまりそういう重度感染犬は診る機会も少なく(数年前に1匹来院有りました)、手術以外のケースでは保存療法と言って、心臓に寄生する成虫には一切手出しをせず、とにかくひたすら予防薬をやる事によってそれ以上成虫の数を増やさない方法です。予防薬の種類によっては成虫やその子虫にも若干作用を及ぼして、それら本来の寿命が半減するとも言われています。
実は問題は更に有って、その死んだ成虫や子虫の死骸が肺動脈や毛細血管に詰まる事によって、肺塞栓症や臓器障害が起きる可能性が有ります。ここがフィラリアの怖いところです。一旦感染してしまったら、基本的に二度と元の身体には残念ながら戻れません、、
ザッと簡単に説明してみましたが、なかなか難解で疑問だらけの方もいらっしゃると思います。なので難しい事はさておいて、指示通りにキチンとやってさえ頂ければ、九州沖縄に毎年旅行で連れ歩く様な特別な事でもない限り絶対大丈夫なのでご安心くださいね。
久しぶりに生でジェットストリームを聴いてみたく、子供からCDラジカセ拝借です。(災害時非常用とオーディオのラジオしか無いので)
<5月20日 8時10分>
結局昨夜は睡魔に打ち勝てず、生で聴くのは困難と悟りました、、
年齢重ねるにつれ、夜更かしが苦手になるのは何故かな?
朝は夜明けと共に目覚めて、その後眠れなくなるのは何故だろう?
最初のYouTubeが削除されてしまったので、こちら⬇︎で、、