今週も多くのワンちゃんオーナーさんが、フィラリア予防薬を取りに御来院されました。毎年継続の子は勿論、新たに今年からスタートする子、既に感染してて今年も慎重な投薬が必要な子、そしてまた残念な事に、血液検査で感染が新たに分かった子です、、
前回お話ししましたが、予防薬は適切に飲ませてさえいれば100%感染しません(メーカーの言い分)。感染するからには何かしら問題あるわけですが、オーナーさんにはおそらく感染の原因も理由も思い当たる事がないと思われます。
たまに、亡くなってしまったワンちゃんの予防薬貰ったとか、去年の余ってるのを今年も既に飲ませた等のお話し伺うのですが、その予防薬の管理状況や投与方法に問題無いか個別検証は無理ですので、どうか必ず血液検査を受けてください(本来ですが、実はメーカーはこれを義務付けています。ただ1度に約千頭ものオーナーさんが4月下旬〜5月に検査で来院されても、自分1人では全く手がまわらず医療崩壊引き起こしかねないので、当院では聞き取りの上判断してお渡ししております)。たまに連れて来るのが困難というお方もおりますが、厳しい言い方すれば、その場合は「自己責任」でお願いするしかありません、、ご理解のほどよろしくお願いします。
⬇︎ Meijiseikaファルマ様HPより引用させて頂きましたが、かなり分かり易いのでご参考まで、、
⬆︎ 地域により、投薬期間が異なります‼️
ちなみに昔は重度感染犬の子(寄生数が多い子)に予防薬を飲ませると、一定の確率でフィラリアの症状が発症してしまい、中には緊急手術しないと助からないケースもありました。最近はもうほとんど手術適応ケースは無いものの、常に起こりうる事態という認識で私もスタッフもお話ししています。
さてもう一つお話しです。予防は内服薬による方法と背中への滴下タイプと毎年1回注射の3つありますが、当院では今年から全て内服薬に切り替えました。
まず滴下タイプは、テクニカルな面で全てのオーナーさんが完璧に出来るか不安なので当院では使用していません。注射による方法は去年まで数年間行っていましたが、当院ではほとんどの方が内服薬をそのまま選択しており、その為あまりに注射バイアル(粉薬を水溶液に溶かして使用)の廃棄ロスが大きく、今年から中止とさせて頂きました。
全部ちょうど使い切れれば良いのですが、小型犬なら数十頭分打てるバイアルがほとんど残ってしまったりと、捨てるにはあまりにも勿体ないし、かといってその分見越して料金に上乗せするのもどうかなと思ったからです。ちなみにバイアルは、溶解後2週間以内(最大4週間)には必ず使い切らないといけません。これまで注射で通われてた皆さんには申し訳ありませんが、こちらも何卒ご理解お願いいたします。
このブログをアップしたのは久しぶりの昼下がりだったんですが、本日夕方の診察でも、残念ながら感染してるワンちゃんおりました。やはりまだまだここら辺でも決して完全終息した病気では無いという事が分かりますね、、💦