猫のトイレ回数が多い、トイレ時間が長い、血尿している、などの症状を総称してこう呼んでいます。特にオス猫に多く、放置すると腎不全等引き起こして数日で亡くなってしまう事もあります。
原因不明の特発性膀胱炎もあるけど、多くは膀胱結石によるものです。これは猫だけじゃなく犬にもあります。オス犬の尿道結石で尿が出にくくなったらほとんどは緊急手術が必要で、尚且つ非常に時間もかかる比較的大手術となります。尿道切開すると1週間程度かそれ以上の入院にもなるため、費用も高額となってしまいます。異常に気がついたらとにかく早めに受診なさってくださいね。
⬇︎ 猫の膀胱結石写真です。
⬇︎ 犬の膀胱結石写真です。
では何故結石が出来るのか?食事や室内飼育による運動不足も言われてますが(外出や運動によって飲水量増えたり、あちこちマーキングする事で膀胱内が洗い流されやすい)、自由に外出してて普通のフードあげてる子にもみられますし、はっきりとは分かっていません。(人間の)何故胆石や尿管結石が出来るのか?と似た様なものでしょうか、、
⬇︎ 膀胱切開して取り出した結石。色んな大きさや形のがあります。
そしてこの病気は一旦発症すると、その多くは一生涯食事療法が必要となります。ほとんどの犬や猫は食事療法でコントロール可能ですが、たまにキチンと食事療法も、飲水も水道水以外はやってないのに再発する子がいます。ほとんどの子は、何度尿検査しても結石(正確には結晶)は発見出来ないので特発性膀胱炎の再発と言っていいかと思いますが、ごく稀に結石(結晶)が時々出てくる子がいます。何度も色々オーナーさんから環境要因等含めてお話伺うのですが、最終的には原因不明としか言えないケースもあるので、なかなか本当に厄介な病気です。ただ基本的には、実際症状を出してさえいなければあまり問題無いと私は思っています。
最近多い多頭飼育の方の場合、食事をそれぞれ分けるなどで本当に大変かと思いますが、現状その食事療法以外コレは!っていう決定的対処方法が他にありません。
強いて言うならオス猫の場合は、会陰尿道瘻設置術という外科手術によってペニスを除去すると、尿道が太くなる分出やすくなって詰まりにくくなります。ただこの手術は合併症のトラブルも時々あるので、どうか頑張って食事療法を続けてあげてくださいね。
⬇︎ こういう才能もあったんですね、、本当に残念です。