コロナ禍のおかげと言ったら問題発言かもしれないけど、我々地方在住者にとっては嬉しいくらい只今オンラインセミナー花盛り。なにしろ病院を休診(時には1〜2泊して)して時間とコストかけてまで行く必要無く、病院の空き時間にもどんどん受講出来るメリットはとんでもないものがあります。診察入ったり聞き取りにくかったり理解し辛かったりしても、一時停止や巻き戻しスイッチ押すだけで全て解決。これはリアルセミナーには無い利便性で、いつもながら本当に素晴らしいテクノロジーの時代だと感じてます。

 

さてセミナー開催はいくつか団体有って、定期的に無料セミナーや有料セミナーがそれぞれ更新されたりしてます。今日は金曜日の割に比較的空いてて午前中ポツリポツリの診療だったので、昼から2件の手術後含めてずっと視聴してました。その中の一つに犬のアトピー性皮膚炎があるので、そのお話を少しだけしようと思います。

 

 

最近は痒みを伴った皮膚病で来るワンちゃんは全く珍しくなく、特にある犬種(シーズーやダックスや柴犬など)では非常に多いです。外部要因であるノミやダニ、カビや細菌感染による感染症もたまにあるけど、やはり近年なんと言っても多いのはアレルギーと思われる皮膚病。アレルギー検査会社に依頼する血液検査での診断もあるけどあまり決定打にはならないので、ほとんどは臨床症状と年齢や環境によって仮診断後治療に入るケース多いです。

 

治療としてはだいぶ昔はステロイドや抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤といった、今ではもうあまり使われなくなった薬がほとんどで、ステロイドは非常に効果的に痒みを抑えるけど長期連用での副作用が1番の難点でした。

少ししてシクロスポリンという動物専用の免疫抑制剤が出回り(ちなみに人体用の薬では効果不十分)、犬用インターフェロン注射もブームの如く行われたけど、シクロスポリンもインターフェロンも効果にバラつきある上、高額な上さらに副作用強かったり(シクロスポリン)通院必要(インターフェロン)だったりで継続困難な状況が続いておりました。

 

そこへ数年前彗星の如く、商品名「アポキル」という内服薬が登場してガラリと様相一変。ステロイド程ではないけどシャープにスパッと痒みを抑え、しかも副作用はそれほど強くもなく長期連用が可能。今では更にその上に注射薬も発売されてるけど、内服だけで済むとういう便利さからか現在市場席巻中の内服薬のようです。

 

ただそれでもどうしても十分にコントロール出来ない、長期にわたる慢性皮膚炎の子がやっぱりおります。講習ではそれに対する外用薬併用の講習がありました。当院でも外用薬をお出しするケースはあるにはあるけど数は少なく、あくまでも内服薬を使うほどでない様な軽い皮膚病や、あるいは舐めたり出来ない様な場所だからという理由がほとんど。今回講習ではそれ以外でも積極的に併用している症例がいくつも好結果で発表されてたので、今後は当院でも難治症例では併用してみようと思います。

 

 

⬇︎ ステロイド外用薬は強さによってランク分けされてます。強い程効果的だけど副作用の問題もあって長期連用に難あり。下から2番目のビクタスクリームが当院では1番多いです。

 

 

 

 

 

⬇︎ 今宵もまた懐かしの、、というかどこかで聞いた事あるなという感じの曲です。