『心不全』についてお話しをと思ったけど、セミナー受講してもかなり専門的な内容ばかりで皆さんに上手くお伝え出来ない気がしています。前半はサラッと読み飛ばして、後半部分だけでも是非お読みなってみてください。
⬇︎ 小型犬種は比較的多い病気です。聴診器で心臓から雑音が聞こえる様になって咳がひどくなってきたら既にもう要注意段階に入ってる状態で、これは心臓内の血流をコントロールする弁の働きが不十分(この際に心雑音が聞こえる)なため起こる症状です。基本的には内服薬で治療していきます。今現在当院でも多くの子が治療継続中です。
⬇︎ 万一肺水腫になったら各種注射薬と、程度によってはICUでの入院治療が必要です。
⬇︎ 当院のICU。高濃度酸素吸入は勿論、エアコンと床暖付きで体温調節をきめ細かく行う事が可能です。
⬇︎ 別セミナーですが、肺水腫について詳しく解説してくださいました。実際犬は比較的診断も容易でパターン化されてるけど、猫の肺水腫はそもそも診断も難しく、検査や治療上の問題や副作用等で厄介なケースがあります。
⬇︎ 「1番と2番は比較的多いですが、3番と4番は皆さんあまりお馴染みではないかもしれません」という様に先生仰ってましたが、全くその通りで特に心臓性悪液質はあまり耳にする事がありません。オンラインセミナーのおかげで、短期間で色々な分野を受講出来るのは有り難い限りです。(悪液質=筋肉も脂肪も落ちて体重が減る事)
⬇︎ 実は今回お伝えしたいポイントがコレです。当院に心不全で通院されてるオーナーさんには、「心臓への負担を避けるために肥満は解消すべきです。ただし減量の3〜4割の筋肉も同時に落ちるので(1キロ落ちると300〜400グラムの筋肉も落ちると言われる)、結果として心臓の筋肉までダイエットになってしまってあまり良くありません。なので出来るだけ緩やかに体重を落としていきましょう」という様な事をお話ししていますが、、。
※ Obesity Paradox (肥満パラドックス)
※ パラドックスとは、一見妥当で正しく見える事が受け入れ難い結論となる事
⬆︎『体重増加した心不全犬は生存期間が長かった!』
あれれ??💦💦💦
<以下 日本生活習慣病協会様のHPより抜粋です。>
肥満は循環器疾患の危険因子とされている。しかし近年、心不全や動脈硬化症において、肥満患者の予後が良いという報告が欧米を中心に増えており、「肥満パラドックス」として議論を呼んでいる。この「肥満パラドックス」は糖尿病の人にあてはまる。標準体重の人よりも過体重や肥満と判定された人の方が長生きする傾向があるという研究が、最近米国で発表された。腎臓病、心不全、高血圧の患者でも同様の傾向がみられるという。多くの医師は、なぜ太った患者のほうがやせた患者よりも長生きする傾向があるのかを解明するために、長い間頭を悩ましてきた。「標準体重であれば健康的な状態にある」という通説をくつがえされると、減量治療を行う意味がなくなってしまうからだ。
<中略>
原因として「肥満の質に問題がかくされている可能性がある」と指摘している。「筋肉と脂肪の比率は、糖尿病の発症や進展において、重要な意味をもつ。筋肉の量は、血糖コントロールに大きく影響する。毎日の生活で活発に動き、インスリンを使い、炭水化物とカロリーを燃焼するために筋肉が必要だ」とCarnethon氏は説明する。
年齢が高くなると、筋肉量や骨量は自然に減っていく。研究では、標準体重の糖尿病患者は、筋肉が少ないのに対し、脂肪が多くたまっている傾向が示された。米国では「TOFI」という菓子がポピュラーだが、一見するとほっそりとしているが、内側に脂肪がつまっている状態が似ているという。骨や筋肉を丈夫に保つためには、適切な栄養を摂り、毎日体を動かして筋肉をつくることが大切となる。
⬇︎ 先日『心臓(の上)に小型爆弾埋め込まれたエージェント』の映画を観てきたけど、なんか少〜しモヤモヤしています。設定や展開を私が飲み込めないせいなのかトムクルーズが頭をよぎったせいなのか、、(ファンの方々すみません)
⬇︎ こちら3本も必ず観に行こうと思っています。