前回 猫の夜鳴き少しお話したけど、我が家の17歳猫はここ最近認知症気味です。

という事で今回はこれに関連する高齢(概ね13歳以上)の子の『認知機能不全症候群』、いわゆる「認知症」についての話題です。ただどちらかというと犬でのご相談は結構あるのですが、猫の場合割とそういうのは少なく圧倒的に病気絡みの症状でのご来院が多い感じです。

 

例によって画像の多くは近いうちに削除予定となっています。新しくここお読みになられてる方には分かりにくくて大変申し訳ありませんが、著作権等諸般の事情ある故よろしくお願いいたします。

 

 

⬇︎ 犬の場合は割と特徴的な症状が現れます。目も耳も鼻も悪くなり、頭を下向き加減にしてフラフラよろよろしたり、グルグル部屋の中を徘徊してしまいには部屋の隅っこで前進も後退も出来ず身動き出来なくなる子もいます。

 

⬇︎ 狭い所に頭を突っ込んで行ってしまって、そこから自分ではどうする事も出来ず身動き取れない状態です。一つの解決方法はガランとした部屋もしくは空間を確保し、四隅をバスマット等で丸くして角を無くしてやるとグルグルその中を回る様にしてエンドレスで動き続けられます。最後は疲れてその場で座り込んで寝てしまうというものです。

 

⬇︎ おそらくこれが皆さん1番切実な問題かと思います。どういうわけか夜になると夜鳴きして、日中は疲れてるのか割とスヤスヤして昼夜逆転症状の子がいます。こうなるとその子の犬種や体格にもよりますが(鳴き声の質や大きさが違う)、家族はなんとか我慢するにしてもご近所さんへの気遣いからご相談を受ける事が多くなります。残念ながら安楽死という選択せざるを得なくなる事もしばしばですが、住宅密集地の様な所であれば尚更これは致し方ない様に思う現実があります。

 

⬇︎ 頭を垂れてフラフラしたり転んだり、、まさに典型的で良くみられる症状です。あまりにひどいと2次的に外傷や骨折すら有り得るので注意が必要かと思います。

 

⬇︎ 猫の場合は以下の様な症状がどの位出ているか?という問診票があり、これによってある程度進行具合を判断できるとされています。ちなみにウチの猫は15問中12問位当てはまり、残念ながら相当進んでいる事が推測できます。

 

⬇︎ 治療としてまずは薬物療法ですが、基本的には精神安定剤や睡眠効果のある抗うつ剤を用いて行います。

当院では以前睡眠導入剤や鎮静効果の高いお薬なども処方してましたがそれぞれ一長一短あり、現在そちらはは控えるようになって来ました。よくTVドラマなどで睡眠薬飲んでグッスリ(ぐったり?)するシーンありますが、残念ながら犬の場合はあの様に全ての子が上手く効いてくれて一晩コンコンと寝入るケースは少ない感じです。

次のサプリメントに関しては、早い段階から飲み始めると意外と良く聞効いてくれてるなという印象あります。当院では今現在2種類用意しています。もし気なる症状見られる方はどうぞご遠慮なく私あるいはスタッフにお尋ねなさってください。過去に私自身驚く程改善したワンちゃんもおりますので、とにかく少しでも早い段階からスタートするのか要かと思います。食事療法は⬇︎で触れるとして、環境面のケアは、よろけて転んだりぶつかったり床ずれして外傷負ったりない様にケアーが重要となります。

 

⬇︎ 今回ここでも又『食事療法』の大切さが出て来ました。考えてみれば我々人間も暴飲暴食でずっと長く健康でいられる人はそう多いはずもなく、『食事』が健康に大きく関与し病気を遠ざけるというのは間違いないところかと思います。

 

 

 

⬇︎ 今朝(4月17日6時40分頃)の写真ですが、『あきた芸術劇場ミルハス」がまもなくオープン予定です。この一帯が再び活性化して少しでも賑わいが戻ってくれる事を願ってやみません。桜🌸も間も無く見頃を迎えそうですね。

 

 

 

⬇︎ 以前もご紹介したけど、秋田出身のユーチューバー「まずねまれ」さんです。ピアノ音楽聴きたくて時折動画を視聴する時あります。大手を振って東京まで行ける日が今年はやってくるでしょうか。本当に早くコロナ禍収束して欲しいものです。

 

⬇︎お時間ある方はこちらもお楽しみなさってみてください。