新型コロナワクチンの副反応関連ニュースもすっかり落ち着いたけど、さて「じゃ〜狂犬病に関してはどうなのかな?」という疑問から少し調べてみました。以前から重症重体例の存在は聞いてはいたものの、少し前のデータではあるものの少なからず現在でもあるみたいですね。分かっているだけで全国的には毎年平均20数頭が重篤化し、平均10頭前後が亡くなってるようです。

 

集合注射で狂犬病受けた方はお分かりでしょうが、場所や時期によっては非常に暑かったり混雑したりでワンちゃんもかなり興奮状態となります。この興奮(ストレス)が高齢だったり持病あったり既往歴ある子には危険で、注射後の副反応もより出やすいとも以前から言われてました。ただ現場で我々獣医師が細かく問診するのは現実的に不可能であり、食欲元気に問題なければ「人畜共通伝染病」予防の観点からは打たないわけにもいきません。結果、集合注射の方が病院での個人注射よりも副反応リスクが高くなるという図式です。あと万一急性の副反応(アナフィラキシー)が起きた時にも個人病院ならすぐ対応可能だからと思います。

 

 

新型コロナワクチン会場では皆さん15分間待機されたと思うけど、それはこの「アナフィラキシー」が1番怖いからに他なりません。アナフィラキシーに対して唯一有効と言っていい薬は「アドレナリン(エピネフリン)」ですが、新型コロナワクチン後のアナフィラキシーでコレをすぐ打たなかったため?(係争中)かどうか亡くなってる方までおります。

 

(京都府医師会様Hp)

 

 

今現在アドレナリンは「ためらわず(迷わず)打て!」「静脈ルートが困難なら筋注せよ!」となってるけど、この事が接種会場で徹底されてなかったら本当に怖い気がするし、日本だとドクター差し置いて米国ドラマのように看護師が注射っていうのもあり得ないだろうし、かといって大勢が各個人病院に押しかけるように注射というのも現実的ではないかもしれません。我々の業界でも病院で狂犬病ワクチン打たれる方が年々増えてるけど、全ての頭数受け入れは分散されない限り無理なので難しいところです。

何かあまりまとまりが無いブログですみません、、

 

 

 

⬇︎ 先日動物のアナフィラキシーについての講習動画があり、受講(視聴)証明を頂きました。