以前にも師走恒例の秋小臨(秋田小動物臨床研究会)の講習会とお祓い・忘年会をアップしたけど、
今回も先日の日曜日行われたそちらの話題です。講習会は途中参加・途中離脱の先生も含めて全県から13人で、初めての秋田テルサ会場という事もあってかやや少なめでした。
講習テーマが「膀胱がんと肺がん」で少々専門的だったので、今日はお昼ご飯を食べながらメーカーのお話を聞くランチョンセミナーの、猫の「慢性腎臓病などで使う食欲増進剤」と犬の「アトピー・アレルギー性皮膚炎」などで使われる新薬について取り上げてみようと思います。
⬇︎ こちらがメーカー用意のランチだけど、今回はすごい豪華で「牛カルビとヒレカツ弁当」と「炊き込み彩り弁当」の2つからチョイス出来ます。あまりこういうのは少ないと思うけど、私は先に開けた先生たちのそれぞれの弁当見比べて炊き込み彩り弁当にしました。
比較的年配の先生も多いせいなのかこちらが先に売り切れた様でしたが、実は牛カルビとヒレカツにも後ろ髪引かれた私です。
それにしてもこの弁当の豪華さ見ても、新製品にかけるメーカーの期待や意気込みが感じられる気がします。大変美味しかったです、どうもご馳走様でした。
⬇︎ 講習会風景です。最初は食欲増進剤の「エルーラ」という製品のお話で、腎臓病に限らずガンや心臓病・甲状腺機能亢進症など慢性疾患における食欲不振や体重減少に用いる製品との事です。今現在猫の慢性腎臓病の食欲増進は「抗うつ剤」の副作用によるものが中心だけど、この新製品の場合は脳の視床下部に働きかけて食欲中枢を直接刺激するというものです。
副作用として一過性の流涎(ヨダレの事)が多くの例で見られる様だけど、80%以上の猫で体重増加の有効性が確認された様なのでコレは期待出来る製品ですね。ただし発売間もなくの超人気製品という事でオーダーしても来年1月以降の納入になるらしく、講師の先生も仰ってたけど「講習会開いておいて納入出来ないのは何故」って感じですかね。
さて続いて二つ目は現在犬アレルギー疾患におけるメジャーな薬「アポキル」に対抗する、その名も一日一善の「ゼンレリア」という新薬です。アポキルが最初1日2回からスタートするのに対して、この製品は最初から最後までずっと1日1回でコントロール出来るというものです。
アポキルの弱点として何割かの子が1日1回に落とすと痒みぶり返す子いるけど、この新薬の場合最初から1日1回なので比較的コントロールし易いかもしれません。ある意味アポキルより色んな意味で作用が強いのかもしれず、データ上は混合ワクチンや狂犬病ワクチンの抗体価の上がりが若干悪いとの報告も出てるようです。しかしそれ以外はあまり問題ない様だし、料金も少なくともアポキル1日2回投与時よりは安くなるので、今後は状況が分かるまで両方の薬用意して使い分けしようかと思っています。
⬇︎ お祓いはいつもの、千秋公園内奥の方にある「イヤタカ神社」です。この時期しんしんと雪が降る庭園を眺めながら時間待ちするのも良いもので、他の先生達とも皆でLINE交換したりして情報交換しあったりしました。忘年会は保戸野の方で行われたけど、今回私は都合により欠席で先生3人を居酒屋まで送ってお別れとなりました。M先生・O先生・K先生、また来年もよろしくお願いいたします。