寒くなってきましたね。秋田市の初雪は既にあったものの、病院周辺は比較的少ない地域で除雪は今季初となりました。夜中2時過ぎトイレで起きた時は大丈夫そうだったけど5時半見たら真っ白、ガバッと跳ね起き完全防寒スタイルで約35分間除雪を行いました。
寒くなって目立ってきたのが「低体温症」で、特に高齢で腎臓病や心臓病など持病ある子は本当に要注意です。血流悪くなる事によって一気に悪化しやすいので、とにかくこの季節は保温にはくれぐれも十分ご注意なさって下さい。ここ1〜2週間で何匹もの子が体調崩して来院されてるけど、平熱38度台が36度台やそれ以下に下がると命の危険が間近に迫って来ます。例えるなら雪山で遭難しかかってる状態、と言ったら分かりやすいんじゃないかと思います。
健康な猫って暖かいストーブ前や床暖の上でぬくぬくゴロゴロしたりするもんだけど、具合悪くて今にも亡くなりそうな子に限って気が付いたら廊下の隅っこでグッタリしてたなんて話もあるので油断ならないです。そしてそういう持病ある子の場合、その子の程度や年齢にもよるけど残念ながら亡くなってしまうケースも少なくありません。
関連する症状として「ヒートショック」があります。一応人間の場合は以下の様⬇︎に定義づけられてるみたいだけど、動物の場合も特に心不全の子は同じ様に温度差によって具合悪くなってそのまま、、という事態も十分あり得ます。私は常々心臓病治療の説明として高血圧が諸悪の根源とお話ししてるけど、寒さは急激な血圧変化を及ぼすのでお散歩なども冬場は極力控えるのがベターと言えますね。
ヒートショックとは、急激な温度の変化によって血圧が大きく変動し、身体に悪影響を及ぼす健康障害です。心筋梗塞や脳卒中、失神、不整脈などの症状を引き起こし、命に関わる場合もあります。ヒートショックが起こりやすい状況としては、次のようなものがあります。暖かい部屋から寒い部屋への移動、 入浴時。
ヒートショックの症状には、次のようなものがあります。
軽度:めまい、立ちくらみ
重度:強い胸の痛み、呼吸困難、おう吐、頭痛、ろれつが回らない、失神