以前にもブログアップした

マダニ媒介の感染症

だけど、とうとう我々獣医師が亡くなる事案が発生してしまいました。今のところSFTS発生状況は西日本地域がほとんどだけど、温暖化と共に今後東北での発生も十分考えられるので、勿論オーナーさんも含めて本当に要注意なウイルス感染症ですね。

 

 

ネコ治療した獣医師死亡 

 

マダニが媒介する感染症の疑い

三重 2025年6月13日 15時54分 (NHKニュース)

 

マダニが媒介する感染症にかかったネコの治療にあたっていた三重県内の獣医師が死亡していたことが、獣医師会への取材で分かりました。獣医師も感染した疑いがあるということで、三重県は感染したネコやイヌからヒトが感染するケースもあるとして、注意を呼びかけています。

 

 

 

元々外猫(外出猫・地域猫など)に噛まれた時は「犬より怖いヤバい」というのがあったけど、こういう事件あるとより一層「外猫に噛まれる」という事態は避けねばならないと痛感します。なんたって「ヘビやカエルや鳥類」をハンティングしては自慢でもする様に見せびらかす様にわざわざ咥えて持って来るんだから、いかにその口腔内が衛生上問題あるか想像出来ると思います。

 

マダニ駆除製品は色々市販されてはいるけど、今現在或いは今後ともマダニそのものが体に付かなくなるような薬は多分登場しないでしょうから、やはり1番の予防はお外に出さないという事に尽きると思います。せめて草むら入らずアスファルトの上だけなら大丈夫かと思うけど、、、ただあまり散歩らしい散歩とは言えないかも知れません💦

 

ちなみに必ずしも猫に噛まれるだけじゃなく、半袖半ズボン等で草むら入ったり山菜取りしてて感染する事もあるので、どんなに暑くても草むらや山の中入る時には長袖長ズボンスタイルがやっぱり1番大事ですね。

 

また人の場合付いてしまった時はメスでその部分ごと切除するようだけど、動物の場合キリがないのと局所麻酔や全身麻酔入れないと皮膚ごと切除は無理な子も多いので、当院の場合は可能な限り直接駆虫剤を付けて弱った所を専用器具で除去、という方法をとっています。