白血病ワクチン話題が出たので、猫エイズワクチンについてもこの機会に触れておこうと思います。
時々このワクチン希望の方が来られるのですが、残念ながら今現在一応メーカー都合という事で製造中止になってしまいました。早い話が「製造コストの割に売れなかった」、という事に尽きると思います。
白血病ワクチンと違って混合ワクチン無く単体注射だったために、「外出しない」「外出はしてもリード散歩でケンカはしない」という条件下であれば必要性が薄れてしまう上、ヨダレによる食器や猫同士グルーミングでも容易に感染起こり得る白血病とは感染力が違うのも大きいかと思います。

もっとも猫エイズワクチンでさえ有効防御率は7割程度とも言われてたので、基本やっぱり完全室内飼いで、「外出させない」「エイズ陽性の子との接触を避ける」以外に決定的に有効な方法は有りません。ある講師の先生仰るには「ケンカ9割、交尾1割」という事なので、多頭飼いでも仲良ければ感染リスクはそう高くないとは思います。
症状は、割と多く見られて分かりやすいのが「口内炎や酷い歯肉炎」「貧血」「体重減少」、あとはちょっとした「外傷や感染症が治らない」などになるので、一旦発病段階入ってしまったらケンカは勿論傷を作る様な手術も御法度になります。これは過去に私自身幾つか経験してて、ホントに恐ろしい程悲惨な結果になってしまうので注意が必要です。
なお通常感染から発症までには数年かかる(10年以上の子も)ケースが多く、感染🟰即発病という事があまり無いとされるのもこのウイルスの特徴です。
感染猫を生後半年程で不妊手術した子が当院では何匹もいるけど、幸い今のところ無事終えてるので感染間もなければリスクは低いと感じています。

治療は、人の場合は抗HIV療法でウイルスの増殖抑えて発症予防が可能みたいだけど、残念ながら猫の場合は免疫系に関与するインターフェロンという注射や対処療法位しか今現在治療法ありません。
抗ウイルス治療薬でという話も一部ある様だけど,基本適用外で自己責任的な所もありそうです。なおインターフェロン治療は少し高価で頻回注射が必要な上、治療したら必ずしも回復する保証も無いのでオーナーさんにとっては決断し難いやもしれませんね。
今回は身もふたもない様な話ばかりで恐縮だけど、その位猫エイズは怖い病気なので、特に多頭飼いで保護猫活動されてるお方の場合は十分気をつけてあげて下さいね。
⬇︎ 以前から時々廊下や玄関で粗相してたピックちゃん(オリンピック年生まれ)、遂に私がテレビ見てる目の前でも行う様になってしまいました。そろそろ認知症気味になって来たのか、、叱っても勿論ダメだし、こうなるとなかなか対処するのも大変なんですよね💦



