今回のブログアップは以前にも取り上げた

猫の避妊手術と乳がんの関係性

乳がん摘出時の避妊手術について

 

猫の避妊手術と乳腺腫瘍の関連性や、外科手術における方法のオンライン講習会新規アップデート版話題です。

 

 

 

⬇︎ 病院来られるオーナーさんにもよくお話してるけど、避妊手術のタイミングと将来起こり得る乳がん発生とは密接な関係あり、早く行えば行う程乳がんの予防につながる事がデータ上分かっています。通常2歳超えるとその効果はほとんど期待出来ないとされています。

 

実際早くに避妊手術した子の乳がんは極端に少ないし(全く無いわけではない)、ましてやオス猫の乳がんを私は診た事もありません。この理論に基づき、今現在乳がん摘出手術時において避妊も同時に行うのはケースバイケースであり必須ではありません。

 

 

⬇︎ 肝心の治療第一ステップは、年齢・持病・費用等条件許す限りは外科的除去が基本となります。

問題はその摘出範囲で、以前別専門家先生の講習会では④の領域乳腺摘出についての説明が主だったけど、今回トピックはあくまで猫の場合片側乳腺摘出が基本であり、その理由として「切除範囲が広いほど生存期間が延長する」というデータに基づくようです。

 

 

ただし重要なのはコレはあくまで「乳がんならという前提」なので、事前に細胞診等で「良性あるいは単なる乳腺炎」という事が診断出来ていればこの限りでないとは言えます。

 

もっとも複数腫瘍有る場合全部が良性とか悪性というわけでもないので、現実的に事前に細胞診で全ての腫瘍の良性悪性を見極めるのは極めて困難です。以上をふまえて猫の乳腺腫瘍の多くが悪性という現状から、一般的には領域乳腺摘出以上の手術(腫瘍の前後含めて複数の乳腺摘出)が支持されるわけです。

 

さて個人的に感じる1番の問題は、たった1個の乳腺腫瘍しかないのに片側乳腺全摘出以上の手術をオーナーさんに提案出来るかという問題です。ここまでお読みになって頂いた猫好きオーナーさんならまだしも、とりあえず心配で来てみましたオーナーさんに、「乳がん可能性あるから、片側全切除をお勧めします」と言ったらどうなるでしょう? 

 

不安や緊張もあるでしょうが二つ返事で承諾されるオーナーさん少ないとも思うし、果ては「あの病院行ったらすぐ大手術される」みたいな展開になるのもやむなしかもしれないし、現実的に思ってるより非常に難しい気がしますが皆さんはいかがお思いでしょうか?