今日は避妊手術と同時に臍(さい)ヘルニア(いわゆるデベソ)の整復を行なったワンちゃんおりました。ヘルニアと聞くと多くの皆さんは椎間板ヘルニアを連想するかと思いますが、実は他にも鼠径ヘルニア(脚の付け根部分)や会陰ヘルニア(肛門の横部分でいわゆる脱腸)などが有ります。

 

そもそもヘルニアとは、本来正常ならそこに在るべき臓器や組織が何らかの原因で外部にはみ出してしまう状態です。なので基本ははみ出してしまった脂肪や腸を体内に押し込んで縫うだけなんですが、肥満程度や乳腺の発達具合によっては結構時間かかって難儀する子もいます。

 

ただそれらのヘルニアは、基本的に手術すれば概ね再発も少なく経過も良いのですが、厄介で治療リハビリ期間も長いのが椎間板ヘルニアです。

 

 

当院でも、常にこの椎間板ヘルニアの子が治療で通われてる子がいる位多い症状です。犬種としては圧倒的にダックスフントが多く、今現在も数頭の子が定期的に通院されています。

症状の程度が比較的軽ければ、基本的にはホルモン剤やビタミン剤、患部へのレーザー治療を行なっていますが、グレード3以上の痛覚の有無の程度によっては手術を考慮しなくてはいけません。それも出来るだけ早期に。レントゲンでヘルニア部位が特定出来る場合も多いのですが、そうでない場合は当院は大学付属動物病院など他院紹介を行なっております。

 

なお一般的な予防としては、肥満に気をつける、無理な姿勢(二本足歩行とか抱き上げる際の背中の湾曲)をとらせない、滑りにくい床材にする、などが考えられます。

 

あと治療初期で非常に重要なのが、絶対安静にするという事です。出来るだけケージやサークル内で数週間生活させるのが良いです。当院でも、治療開始後1〜2週間以内にガクッと悪化する子がたまにいるので、くれぐれも安静を保つよう心がけて下さい。

ついつい、、少し元気になると嬉しくて通常の生活に戻しちゃうのかもしれませんが、数週間は本当に要注意ですので、現在治療中のオーナーさんは勿論、過去に治療して現在落ち着いてる子のオーナーさんも普段の生活にはご注意くださいね。

 

 

https://m.youtube.com/watch?v=2o3h2WrQuRY