高齢化に伴って犬猫共に心臓病も多くなるけど、治療主体の血管拡張剤の他は犬の場合「利尿剤 犬の心不全における利尿薬」や時にはバイアグラを併用する事もあります。
バイアグラ??と聞くと特に年配の男性の皆さんは思うところ大きいかもだけど、その薬理作用から陰茎の血管拡張作用のみならず心臓病で常に呼吸状態あらくてチアノーゼや咳もひどく、特に過去に一回でも肺水腫を併発した子などの肺高血圧症にも効果あるので併用していくのが望ましいと考えられます。
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バイアグラの有効成分であるシルデナフィルは、肺動脈の血管を拡張させることで肺高血圧症(肺動脈性肺高血圧症:PAH)の治療に有効です。
シルデナフィル(レバチオ)は、肺の血管抵抗を下げ、心臓が血液を送り出す負担を軽減し、症状の改善や運動能力の向上をもたらします。
肺高血圧症と肺水腫の関係
肺高血圧症は、様々な原因で肺の血圧が慢性的に高くなる病気です。
肺高血圧症が進行すると、心臓(特に右心室)に大きな負担がかかり、心臓の機能が低下することがあります。この心臓の機能低下が原因で肺に血液が過剰に貯留し、心原性肺水腫を引き起こすことがあります。
これも過去に何度かお話ししてますが、高血圧は心臓病や腎臓病にとって大敵で「肥満」「興奮」「塩分」には十分気をつけないといけません。お薬も基本的には低血圧を誘発する類なので、いかに高血圧が心臓病治療において有害かがお分かりなるかと思います。また肺水腫は非常に苦しくかつ死亡率も高いので、日頃から備えて十分ケアーや内服に努めてあげて下さいね。
「欲しがるからついつい」とか「太ってるのも可愛い」とか、そのお気持ち十分分かります。かつて我が家の猫もお世辞にもスマートではなく、晩年は糖尿病罹患し最後は腎臓病で亡くなってしまった子がいたからです。ここら辺はオーナーさんの考え方というか、大袈裟に言えば価値観や人生観とも絡んで来るやもですね。
ちなみに当院では病院専用ネット通販会社の関係上から類似品の「シアリス」で対応してるけど、シアリスはバイアグラに比べて薬効時間長く、ED治療薬として使う場合「バイアグラの4〜5時間」に対して「シアリスは約36時間」持続と長時間効果が持続するメリットがあります。
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シアリスは有効成分タダラフィルを含み、勃起不全(ED)だけでなく、肺動脈性肺高血圧症(商品名:アドシルカ)と前立腺肥大症の排尿障害(商品名:ザルティア)の治療にも用いられます。