サルバドール・ダリ。スペイン出身の画家.

以前秋田県立美術館で(コロナの影響)版画展を見逃してしまい、そのリベンジ兼ねて福島県の『諸橋近代美術館』まで行ってきました.本当は東京まで(コロナ禍のGW)行きたい所でもあったけど、気分もあまり乗らず車で出かけてみました.3日の東北道上り線はまだ激混み渋滞でもなく、お昼前には無事到着できました。

 

⬇︎ 事前にHP見て行ったけど広大な敷地に自然と触れ合う様な調和があって、場所柄かこれまで行ったどの美術館とも違う雰囲気を感じました。「こんな所にこんな美術館が?」とも思ったけど、考えてみると猪苗代湖の近くで東京からのアクセスも車利用なら全然悪くないんですよね。

 

⬇︎ 入館して右手側カフェ近くの壁面。展示部分は大部分が撮影NGであり、ここと数カ所程度しか撮影許可出ていません。勿論著作権上やむを得ない事では有りますが、ご紹介出来なくて少し残念でもあります。

 

⬇︎ 多分展示物で唯一撮影OKなのがコレです。この赤い椅子に座って、ギリシャ神話の最高神『ゼウス』様と一緒にお写真をという展示物。観て回って驚くのは、この神話にまつわる題材の作品が非常に多いという事です。

西洋美術史は宗教美術と深く関わってるとされており、聖書(文字)を読むのも難しい人々にも分かり易く理解してもらうためとか、元々は時のローマ帝国の保護のもと発展して現代に至るとか言われてるみたいです。なるほどたしかにテレビやYouTubeで、教会の綺麗な巨大壁画や天井画など多く見るのはそういう理由なんですかね。

 

 

⬇︎下の作品達は展示物内容ではありません。

⬇︎ ご存知レオナルド.ダビンチ(イタリア)の『最後の晩餐』とミケランジェロ(イタリア)の『最後の審判』

 

⬇︎ これも絵画好きなら一度は目にした事があるはず。ボッティチェッリ(イタリア)の『ヴィーナスの誕生』です。オリンポス12神の1人で、「愛」「美」「性」を司る女神。「ヴィーナス」は英語読みで、古代ギリシャ語では「アプロディテ(天体は金星でアフロディーテ)。どちらかというと神話の映画は好きでよく観るけど、神話の背景とか12神の関係性とかも知っておくと西洋美術も含めて楽しめそうですね。ちなみにキューピッド(英語)はギリシャ語で「エロス」ですが、皆さんはご存知だったでしょうか? その矢で射られた者は恋の虜になってしまうという「愛の神」で有名ですが、このビィーナスとその愛人と言われる軍神アレスの息子という、、なんとも神話の世界も困ったほど奥深い気がします。

 

⬇︎ 見終わってカフェで一息。ダリを彷彿させる「スパイシーな味付け」らしいです。たしかにちょっと酸っぱい様な?独特のお味が楽しめました。この少し前アラレ降って来て、私も他の皆さん方も窓から眺めながら驚きでした。

 

⬇︎ 帰りにギャラリー・ガイドやクリアファイル、ダリ作品を代表する様なグニャッと曲がった柔らかい時計の絵、それにコーヒーパックも2つ購入してきました。左下ガイド本の右ページの左側の絵は「キリンのビィーナス」という腕の無いビィーナス像の首がキリンの様に伸びてる物で、その右側の絵は「幻想の闘牛士」という、闘牛士の頭にスプーンの付いた巨大なハサミとトランペットが被さってる物ですが、、到底私には理解困難💦  これの解説は、「日常の生活の場に存在する物を組み合わせ、躍動感のある彫刻を生み出そうとしたダリが目に浮かぶ様である」

ちなみにこの美術館、秋田市にも店舗あるスポーツ用品店の「ゼビオ」創立者が20年余りにわたって収集した美術作品を1999年6月に同財団に寄付して開館したとのことです。コレクションは他にもセザンヌやピカソなど巨匠たちの作品が有ります。

 

⬇︎ 帰宅してびっくりだったのは、息子がダリも歪んだ時計の作品も知ってた事。中学時代に美術を少しかじってて県のナントカ展に3年連続入選してるけど(親バカ)、ピカソやゴッホならともかくダリも知ってたとはホントに意外。たしかに入選作を改めて見るとなかなかこれも常人には理解困難な気が💦 他作品はいかにも繊細なタッチの学生らしい真面目な描写の絵が多いこと多いこと、、選んで頂いた審査員の方に大感謝です。

 

 

⬇︎ 帰りは東北中央高速道路を通って来たので、次回は食事で立ち寄った「米沢」編をアップ予定です。

 

 

 

 

 

少々長いですが、絵画とギリシャ神話にご興味ある方は是非ご覧ください。