段々と暖かく(暑く?)なってきましたね。

体感温度が変わったせいか20℃程度でもあまり暑く感じないけど、外耳炎や皮膚炎で来院する子が増えてくると夏を感じ始める私です。外耳炎に関しては以前にも何度か取り上げてるけど、

外耳炎

耳アカの検査

 

やはり今年も細菌感染による膿皮症(赤くただれたりウジ湧いたり)や、特に垂れ耳のワンちゃんなどの外耳炎で来院する子が増えてきています。日本の「高温多湿」な夏は犬や猫の皮膚や耳にとって大敵で、どうしても蒸れることが大きい原因となって皮膚病や外耳炎を起こしやすくなってしまいます。

 

 

 

⬇︎ 少し分かりにくいけど破線の先端部分指し示すピンクが外耳道で、一旦垂直に落ちる様に伸びてから水平になって鼓膜に到達します。なので人間の様に「綿棒」で直接鼓膜を傷付ける可能性は低い代わりに、狭い外耳道を傷付けたり汚れを逆に押し込んでしまったりする可能性の方がずっと高くなるので要注意です。

構造的にはこの方が遠くの物音も聞こえやすい(聴力が高い)だろうし、何より野生の世界で容易に鼓膜を傷つけられる可能性低いからかもしれないですね。我々にとっては耳奥のチェックがより困難ともなってる理由でもあります。

 

という訳で毛の長さや毛質にもよるけど暑い夏場に洋服着てのお散歩や外出はお勧め出来ないし、冬場にお布団に潜り込むように一緒に添い寝というのも蒸れる事で外耳炎起きやすくなるので避けた方が無難です。

とは言うものの可愛いお洋服選びも着せて楽しむのも分かるので、夏場の洋服選びはなるべく薄手で通気性の良いハッピみたいな、身体をぐるっと被わない感じのが蒸れ少なくてベターかと思います。添い寝の方は、、難しいですね💦 バリカンで耳周りを短くカットして通気性良くしてあげるくらいかと思うけど、意外と結構これだけでも効果は期待出来るのでお勧めです。