今回は乳歯遺残、つまり「歯の生え変わり」に関するお話です。

通常子犬の乳歯の本数は28本で永久歯に生え変わる過程で42本に増えていくけど、中には成犬になっても乳歯が残ったまま永久歯と一緒に生えてるケースがあり、この状態を「乳歯遺残」と呼んでいます。

一般的には1〜3本程度残ってるだけなので、当院ではほとんどの場合不妊手術 不妊手術の予約についての際に同時に行ってます。

 

 

今回その乳歯遺残がびっくりする程残ってる子が来たので、オーナーさんから撮影とブログアップの許可を得たので取り上げてみたいと思います。

 

 

 

さて上⬆︎の写真、最初パッと見た時は私も何が何だか状態だったんですが、こうして写真でじっくり見ると全貌がわかってきます。犬は前歯(門歯・切歯)が上下とも6本ずつ、牙(犬歯)が左右上下で4本あるけど、さて数えてみましょうか。1、2、3、、、ちょっと悩ましいですね💦 

 

通常前歯の乳歯は永久歯に押されて外側に押し出されて来るので、上が門歯5本犬歯1本(左側)残存は間違いないけど、問題は下の方が不鮮明で少し分かりにくいけど、多分門歯5本で右側犬歯1本が残存かと思われます。

いずれにしてもこれだけ残ってると不妊手術の際ににチョチョイのチョイでやれる本数でもないので、結構な追加料金がかかってしまうかと思います。

 

ある程度はこの先もう少し成長すると抜けて来るかと思うけど、問題は遅くなればなる程永久歯の向きが変わってしまい(人間の様に)矯正歯科という分野も確立されてないので、本来なら出来るだけ早く抜いてしまいたいケースではあります。

もっとも人の様に矯正もホワイトニングも必要ないわけですし、歯周病にならなければ特段食べるにも支障はないのでここら辺は考え方にもよるかと思います。

 

 

ごく稀に何年経っても抜けずに歯石除去スケーリング(歯石除去)と抜歯の際に抜歯という場合もあるけど、ほとんどはその頃には自然と抜けてしまう事が多いようです。ただ乳歯の位置にもよるけど、やはりどうしても永久歯は少し内向きになって伸びてるので乳歯との隙間に異物や歯石が入りやすいという難点があります。そして結果、これが歯肉炎や歯周病へと繋がる原因となってしまうのであまり軽視もできないですね。

 

 

 

 

 

 

ところで今年も狂犬病の集合注射シーズン始まり、昨日私は今年初めての注射で雄和町まで行ってきました。集合が8時50分でそこから更に20分以上かかる地区がスタート地点なので、遅れてはならんと7時20分過ぎに自宅出発して無事余裕で到着、久しぶりに通勤ラッシュも経験出来た一日でした。

休診と知らずにおいで下さったオーナーさんも結構多かった様ですが、毎年この時期留守がち休診がちになるので、どうかお電話なり病院HPなりでご確認頂いた上での来院をよろしくお願い致します。

 

ちなみにここは以前携帯の電波も繋がらないという場所狂犬病集合注射(今年は頭数少なくて廃止されてました)の近くで、秋田市内では結構有名な豪雪地帯で周辺にはまだ一部雪が残っていました。

 

 

 

 

先日観たこの映画なかなか良かったです。人間幾つになっても勉強しなきゃというのと、言葉の大切さや思いを形に表す重要さを改めて教えてくれるような映画でした。この女優さんどっかで見た事あるなと思ってたら、エンディングであの「時をかける少女」の原田知世さんだと知って懐かしくなりました。椎名桔平さんと再婚なさってたんですね。