今回こそ「皮下補液」のつもりだったけど、以前のブログ 慢性腎臓病の食事療法での「慢性腎臓病は塩分と蛋白質制限が基本」を一部訂正しておこうと思います。

 

こと肉食動物の猫においては、蛋白質(アミノ酸)の重要性がオンライン講習会で示されました。

 

肉食動物の猫は必須アミノ酸の一種である「タウリン」猫の心不全猫の「タウリン欠乏症」を、雑食動物のように体内で合成出来ないため食事から取り入れるしかありません。

食事療法でなくとも良質なキャットフードを十分に食べれれば問題ないけど、どうしても慢性腎臓病の子は段々食欲落ちたり偏食になったりしてアミノ酸が不足しがちです。

 

特に必須アミノ酸のアルギニンは腎臓の保護と進行抑制にも有効(腎機能温存効果)とされるため、サプリメントで補ってやるのが1番の近道です。

当院でも何人かの方々が続けておられるけど嗜好性は良いようで、講師の自宅の好き嫌いあるという猫ちゃんもチュールに混ぜたら美味しそうに食べておりました。

 

 

私は通院中の子が来るたび必ず体重測ってるけど、講習会でも筋肉量が低下(痩せている)してる猫の生存期間は短い事が示唆され、体重の変化(低下)はとても重要な慢性腎臓病悪化のサインと考えられます。

このアミンアバストは長期的にみると体重減少抑制や筋肉量維持効果が報告されており、可能な限り内服薬に追加して与えて頂ければと思います。